こんにちは。
お米の三輪です。
無事、田植えも終わり、使用した機械等を修理や収納し始めました。
そのうちの一つが苗箱です。
昔と違い今は田植え機を使って田植えをしますので、均等に種をまく必要があり、苗箱が必要になります。
以前のブログでもお伝えしましたが、当社は私の両親が作成した木製の苗箱を使用しています。
今ではほぼ見なくなりました。
プラスチック製の苗箱が主流です。
田植えが終わると、木製だろうがプラスチック製だろうが必ず洗います。
水稲のねっこや土がこびりついているためです。
問題はそのあとです。
当社では、苗箱を写真のように乾くまで天日干しをし、10枚づつ束ねて収納します。
太陽のちからを借りて、自然に殺菌しています。
ただ最近はプラスチック製が増えてきたため、洗い終わった後、苗箱を重ねて直ぐに収納する作業所も多く、個人的につながっているSNS等では、翌年になって、立ち枯れ病等、苗作りを失敗した投稿が多数見られます。
苗半作という言葉があります。
水稲の苗作りは、水稲生産作業の半分であるという先人の言葉です。
米という漢字は、八十八と書くように、お米には八十八の作業があり、四十四は苗作りであります。
昔ながらのやり方は、コスト削減といった近代化の作業とは逆行していますが、太陽の力を借りて育つ植物生産は植物だけでなく、道具にも太陽の力を注いであげようと思う今日この頃です。